零-刺青の聲-

和製ホラーとして有名な零シリーズ。

このゲームは射影機という、霊を退ける事ができる特殊なカメラを主に用いてストーリーを進めて行きます。

つまり射影機を使用してファインダー越しに霊を見続けなければ物語を進行させる事が不可能という、ホラーが苦手な方からしたらそれだけで充分に恐怖する設定なのですが、この零シリーズ、その恐怖を乗り越えて見るストーリーがとても素晴らしいのです。

ホラーゲームに出てくる霊といえば、主人公側からしたら敵であって、倒さなければいけない、故に愛着など湧くことは多くないと思います。

ですが零は進めて行くにつれて、現れる霊の背景、何故主人公達を襲うのか、それらが徐々に判明していき、エンドロールが流れる頃にはその悲しい運命にきっと心を打たれるでしょう。

特にシリーズ3作目の零-刺青ノ聲-は秀逸で、交通事故により恋人を失った女性が、カメラマンの仕事で訪れた廃墟で、雪の降り積もる大きな屋敷に迷い込むという白昼夢をみるところから始まります。

そこで亡くなったはずの恋人の影を見つけ追ううちに、全身に刺青をいれた長い髪の女性の幽霊に襲い掛かられ、逃げ惑い、背中に幽霊の手が触れた瞬間に白昼夢から覚めます。

しかし、夢のはずなのに、幽霊に触れられた背中が痛みはじめ、刺青のようなものが背中に出て来、そこからその迷い込んだ屋敷(眠りの家)を舞台にしてストーリーが展開されていくのです。

ここまでストーリーについて書いてきましたが、もちろん射影機を使った戦闘もとても面白いです。

タイミングよく射影機を使って幽霊を攻撃するとコンボが決まり、また襲い掛かってくる幽霊のパターンも毎回違うので、その度に幽霊の弱点を見つけて試行錯誤しながら、相手の攻撃を受けないように避けるこの戦闘も零シリーズの魅力のひとつだと思います。